(質問のつづき)
透析治療を始めて一ヶ月になりますが、今のところ体重がDW以下であるため除水は無く、DWまで加水されます。加水されると、透析を中断しトイレに走ります。加水した分だけ尿として出ます。そうすると再度、加水します。 ※多い時は1200ccも加水します。加水は心臓に負担がかかり、心不全になるでは?と不安を感じています。
[回答]
透析を始められて、1か月ということで、まだ十分にオシッコが出ているようですね。
透析開始後、むしろそれ以前よりもオシッコの量が増えているかも知れません。尿毒素が除去されて、尿量が増えてくることは時々経験します。
透析開始前の体重測定で、増加がない(マイナスになっている)とその分、透析で水分を補給して、脱水を防ごうとします。
これは、透析をお受けになっていただいても、できるだけご自身の腎臓の働き(残存腎機能と言います)を守って、長くオシッコが出るようにするためです。体が脱水になってしまうと、尿量が減りやすくなってしまいます。
透析で水分を補給されてしまうと、透析中にオシッコに行きたくなって大変かと思いますが、上記のように、ご自身の腎臓にも長く働いてもらうためには重要なことです。
透析中にトイレに行きたくなったら、我慢をせずにどうぞスタッフに伝えてトイレに行って下さい。
●心臓への負担について
腎臓や透析に関して、とても勉強をされているようで水分の補給のし過ぎは心臓に負担をかけるというご心配はその通りです。
ですので、心臓には負担をかけないように、しかも脱水にならないように体重の設定をして、水分の補給や除水を行うのが私たち腎臓医・透析医の大切な仕事です。
心臓への負担に関しては、ご心配なさらずに治療をお受けになっていただいてよいと考えます。
Comments