[回答]
ご質問への回答としてはたいへん申し訳ないのですが「やってみないとわからない」というのが正直なところです。
●腹膜の性質はかなり個人差がある
腹膜の性質にはかなりの個人差があって、腹膜透析を行った場合に、除水がたくさんできる方と、あまりできない方がいらっしゃいます。
除水がたくさんできる方は、血液透析よりも水分制限が緩和されますが、除水量が増えなかった場合は、血液透析と同じように水分制限が必要となります。
●尿量について
尿量に関しても、やってみないとわからないという点は同じです。
お母様が腎臓を悪くされた原疾患がANCA関連血管炎ということですので、尿量が増えることはあまり期待できないかもしれません。
●腹膜透析と血液透析との併用療法
腹膜透析で十分な除水ができなかった場合は、血液透析との併用療法が選択されることがあります。
これは腹膜透析を行いながら、週に1回血液透析を行うもので、私が診させていただいている患者さんにも併用療法の方がいます。
せっかく腹膜透析を始めたのに、血液透析も行うというのは患者さんやご家族にとっては残念な感じがするかも知れませんが、やってみると「快適」とおっしゃっていただけることが多い印象です。
なお、日本で腹膜透析をお受けになっている方の約5人に1人は併用療法をお受けになっています。
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