[回答]
●腎臓と骨年齢
御高齢の女性では骨粗鬆症となり、骨年齢が実際の年齢よりも進んでしまうことはよくあります。
それに加えて、腎臓が悪くなると骨に悪影響がありますので、さらに骨年齢が進んでしまうこともよく経験をします。
●骨を強くするために必要な2つのこと
さて、骨を強くするためには、大きく分けて2つのことが必要です。
1つめは、骨の材料がしっかりとお体の中にあること。
骨の材料は、カルシウムとリンとタンパク質です。
そして、こちらの2つめの方が大事なのですが、骨の材料(血液の中にあります)が、骨にまで届いて、骨を作ってくれることです。
●運動とお薬が大切
血液中のカルシウム・リンやタンパク質をどのように骨にするか、ですが、これを食事の工夫で何とかしようとするのはとても難しいことです。
日常生活で心がけていただきたいのは、運動です。
しかも、骨が折れやすくなっていますので、ケガに注意しながらストレッチなども交えた運動をしていただきたいと思います。
そしてお薬です。
材料(カルシウム・リン・タンパク質)を使って、骨をしっかりさせようとするクスリが何種類も開発されていて、いくつかは透析をお受けになっている方でも安全に使えるようになっています。
主治医の先生と相談をしながら、お母様にとって、どのような治療がよいのか、決めてもらって下さい。
●低リンミルクの摂取
御質問にある低リンミルクは、カルシウムとタンパク質の補給には望ましいものかもしれません。
リンは、透析をお受けになっている多くの方で制限されており、実際に血液中のリンが高くなると骨が悪くなることが知られていますので、リンを積極的にお摂りになることはお勧めできません。
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