[回答]
●透析施設で異なっています
ドライウェイトが衣類の重さも含んでいるかどうかは、それぞれの透析施設で異なっています。
これは、透析治療の開始時と、治療が終わってから体重をはかる際に、裸ではかることができないため、施設で異なる対応となっているのです。
●裸での状態をドライウェイトとして設定する場合
裸での体重をドライウェイトとしている場合、体重計で測定した数値から、衣類の重さの分を差し引かなければなりません。
一年を通して同じ服装(パジャマなど)で透析治療をお受けになるのであれば、衣類の重さは変わりませんから、毎回同じ重さを差し引けばよいのです。
しかし、例えば夏は薄着で、冬は厚着になるなど、衣類の重さが変わった場合は、測定した体重から差し引く重さも変える必要があります。
●衣類を含んでドライウェイトとして設定する場合
一方、衣類を含んだ重さでドライウェイトを設定する施設の場合、透析治療の前後で測定した体重がそのままドライウェイトになります。
衣類分の重さを引かなくてよいので、簡単ですが、やはり季節によって衣類の重さが変更になった場合は注意が必要となります。
薄着から厚着になった場合や厚着から薄着になった場合には、その重さの分だけドライウェイトを変更しなければなりません。
透析をお受けになる方の体重が変化していなくてもドライウェイトは増えたり減ったりしてしまうのです。
そうすると、ドライウェイトの増減が、体重の変化によるものなのか、衣類の重さの変化によるものなのかをきちんと分けて考えておく必要があります。
●いずれも服装の重さが変わった時には調整が必要
いずれの場合でも、治療をお受けになる際の服装の重さが変わった時には、その分の調整が必要となります。
御質問のドライウェイトは衣類の重さを含むのかどうかは、上記のように施設ごとで異なっているため透析をお受けになる方にとっては、混乱する要因ともなっています。
透析治療をお受けになっているところが衣類の重さ込みのドライウェイトなのかどうかは透析スタッフにお聞きになって下さい。
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