(質問のつづき)
翌日、その不足分を足して飲んでも良いのですか?食事量も飲水量も少なく、除水が出来ないとの事。それでも、翌日に不足分を足してはいけませんか?
[回答]
●水分量の制限がある理由
水分量の制限は、透析での除水量を増やさないために設定をされています。
月水金の透析であれば、月曜日が一番体重が増えるため、その月曜日の体重増加を考えて、一日の水分量を800mLに制限して下さいと指導をしています。
金曜日の透析を終えて、次の月曜日の透析までですから、およそ3日間で2,400mLということになりますね。
実際には、金曜日の透析前(例えば金曜日の朝食など)にお飲みになった水分は、その日の透析で除水をされてしまいますから、2,400mLよりも厳密には少なくなります。
●水分量を検討していただく考え方
さて、水分をお摂りになれない日があって、その翌日にその分を追加してよいのか、ですが、上に書いたようなことをお考えになりながらお飲みになるのが安全です。
金曜日の透析前に、体調が悪くて水分がお摂りになれなくて、その日の透析後まで含めて、800mL飲めなかったとして、その分を次の日(あるいは次の次の日)に追加すると、月曜日の除水量が増えてしまうことになりますよね。
かなり面倒なことになりますが、そうしたことを考慮していただきながら水分の量を検討していただけるとよいと思います。
さて、これは御質問の主旨とは別のことになりますが、一日の水分量が800mLというのは、かなり厳しい水分制限です。
体調が悪くて、その厳し制限までも飲めない、というのは少し心配な感じがします。
大きなお世話だとしたら、お許し下さい。
●翌日に不足分を足すこと
次に翌日に不足分を足すことについて回答します。
体調が悪くて、食事を十分にお摂りになることができず、せめて水分だけ、あるいは液状の栄養成分をというお気持ちはよくわかります。
ですが「除水ができない」とおっしゃっているところに水分をお摂りになって、除水量を増やすと、かえって透析がつらいことになりかねません。
もともとの、体調不良や食欲不振への対策が重要と思われますので、主治医の先生や管理栄養士と相談をされることを、お知り合いの方にお勧めになってみてはいかがかと思います。
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