[回答]
いただいた御質問の各項目について、回答をさせていただきます。
●穿刺部
血液漏れがないかどうか、テープ固定が緩くないかどうかを確認し失血事故を防ぎます
●血流量
透析条件と合致しているかどうかをチェックします。
もし設定されている条件よりも少なければ、透析量(尿毒素の除去量)が少なくなってしまいます。また、血流量が多い場合、尿毒素の除去量は増えますが不均衡症候群などを誘発する可能性があります
●静脈圧
ダイアライザー内、回路内の凝血がないかどうか、シャント狭窄が進行していないかどうか、静脈側穿刺部のヘモリがないかどうかの目安となります
●血液回路の状態
回路が屈曲していて血流を妨げていないかどうか、回路が引っ張られて針が抜けないかどうかを確認します
●回路の凝固の有無
凝固があれば、透析の継続が難しくなります。回路交換となれば回路内とダイアライザー内の血液を廃棄しなければなりませんから、貧血悪化の原因となります
●抗凝固注入量
注入されていなかったり、注入量が少なければ、ダイアライザー内、回路内の凝結の原因となります。
また、注入量が多過ぎると、透析終了後の止血不良の原因となったり出血合併症(消化管出血や脳出血など)の誘因となったりします
●経過時間残り時間
透析終了間際は血圧が低下しやすい時間帯ですので、患者さんの状態を確認し、バイタルサインの悪化がないかどうかをチェックします。
また、回収、抜針、止血などの透析終了の準備を始めるタイミングを取るためにも残り時間を確認します。
患者さんのためにも、お仕事、がんばって下さい。
※当サイト管理者より
今回は、非常にお困りの様子であることをメールから感じましたので、回答させていただいておりますが、本来はお勤めの施設にて御質問をして解決していただければと存じます。
医療従事者からのあまりにも基本的な質問については、回答をしない場合もありますのでご了承ください。
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