[回答]
採血の部位については、透析施設ごとで多少異なるかもしれないことをご了承ください。
●透析前の採血
透析前の採血は、穿刺(針刺し)をして、回路を接続する直前に、その針から採血をするのが一般的です。
回路を接続した直後に、回路の動脈側(血液がダイアライザーを通過する前)から採血をしても同じ値が出るかもしれませんが、回路内の生理食塩水と混ざっていないことを十分に確認する必要があります(混ざると、血液が薄くなってしまいますから、検査結果に影響します)。
●透析後の採血
透析後の採血は、針を抜く前に回路の動脈側(上に書きましたように、血液がダイアライザーを通過する前)から血液を採取します。
●透析中の補液
透析中の補液は、補液中の薬剤(たとえばグリセオールなど)がダイアライザーから除去されてしまうと、補液の効果が薄れてしまいますから、回路の静脈側(血液がダイアライザーを通過した後)から入れます。
反対に、輸血は回路の動脈側から入れることが多いです。
これは、輸血中のカリウムを除去するためです。
Comments