[回答]
●尿量が減少する原因
うっ血性心不全の時に尿量が減ってしまい、大量の利尿薬を 投与したり、透析治療を行うことがあります。
そのような場合のご質問と判断してお答えさせていただきます。
尿量が減少する原因は、腎血流が減ってしまうためです。
心不全は、心臓が十分に血液を駆出できなくなった状態ですから、 全身の臓器の血流不足が起こります。
腎臓の血流も不足してしまうために、尿量が減少してしまうのです。
尿量の減少は、水とナトリウムの貯留を引き起こし、 ますます心不全状態が悪化するという悪循環に陥ります。
●治療後に尿量が一気に増える理由
治療としての利尿薬や透析、あるいは他の薬物療法などが奏効すると、 水分貯留が解消されて、心臓の収縮力が回復し、 心臓が駆出する血流量も増えてきます。
そうすると、腎血流も増加して、腎機能が回復するのです。
尿量が一気に増えるのは、体に貯留した水分とナトリウムを 体外に排泄するためなのです。
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