(質問のつづき)
抜歯における注意点がありましたらお教えください。 また、麻酔は透析でぬけるのでしょうか? その他、ヘパリン、痛み止めの薬等の事教えて下さい。
[回答]
歯のコンディションをきちんとしておくことは、栄養の面から とても大切なことですので、しっかりと治療をお受けになって下さい。
抜歯は、透析の翌日の実施をお勧めしております。
ご存じの通り、透析ではヘパリンを使用します。
ヘパリンが入ってくると血液が固まりにくくなり、抜歯の後の 出血の原因となりうるのですが、このヘパリンの効果は 透析の翌日にはほぼなくなっています。
ですから、透析翌日の抜歯の方が安全だと考えております。
また、抜歯の際に使用する局所麻酔薬は透析では抜けません。
ですが、体内で分解されるので、腎臓の悪くない方と同様の 局所麻酔で抜歯をお受けになることができます。
透析翌日であれば、抜歯後の出血は問題とならないことが多いのですが、 もし出血量が多かったり出血が止まらないようなことがあれば、 透析でのヘパリンを低分子ヘパリンやフサンといった薬剤に変更します。
痛み止めですが、長期間にわたらなければ、歯科の先生が 通常処方をされている鎮痛剤をおのみになってよいと思います。
抜歯の後に抗生物質を処方するかどうかは、歯科の先生の間でも 考え方に違いがあるようですが、もし抗生物質が処方された場合には 透析の主治医の先生にクスリを確認してもらって下さい。
透析をお受けになっている方では、減量が必要な抗生物質が 多くありますので、注意が必要です。
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