[回答]
● 入院透析をすすめられた理由で考えられること
入院と退院を繰り返すと言うことは、水分管理(制限)ができないか、 心臓の働きが弱っているか、その両者が重なっているか、と思われます。
いずれにしても、心不全を繰り返して入院・退院を繰り返すことは 心臓の働きをいっそう弱めてしまう危険がありますので、 できる限りこのような状態を避けたいわけです。
入院透析をお受けになると、水分管理が厳重になりますし、 心不全を生じてしまったときの対処も、ある程度迅速に できるようになります。
また、入院を受け入れる病院側にとっても、入院・退院を繰り返すことは 好ましいことではないと考えていらっしゃると思われます。
● 入院透析をする場合に考慮したい点
入院透析については、その地域によって受け入れの状況が異なると 思われます。
一般的には「老人病院」と呼ばれている病院で、入院透析をお受けになることに なりますが、透析施設をもたない老人病院が多くありますので、 お近くに透析のできる老人病院があるかどうかが問題となります。
現在透析をお受けになっている透析施設の主治医の先生や、看護スタッフに おたずねになってみてください。
● ご本人意思が尊重されることが大切
もちろん、入院にあたってはご本人の意思が尊重されなければなりません。
ご高齢の方の場合には、入院に抵抗感をお持ちの方も少なくないと思われます。
けれども、上に書いたように心臓の働きが弱くなってきていて、通院透析に 耐えられないようであれば、入院透析も選択肢としてはやむを得ないと考えます。
心不全はご本人が苦しいだけではなく、生命の危険でもあるのです。
ご本人、ご家族、透析スタッフとよくお話しされてください。
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