[回答]
糖尿病から腎臓を悪くされて、透析を始められる方が増加していますが、 その際に、ご質問にあるように、血糖のコントロールがよくなってくることが しばしば経験されます。
これは、血糖を下げるホルモンであるインスリンが、「長持ち」をしてくれて よく働くようになるためです。
インスリンは膵臓という臓器から分泌されます。
血液の中を流れるインスリンは、やがてオシッコの中に捨てられます。
腎臓の働きが悪くなってくると、インスリンがオシッコの中に捨てられにくくなるため、 それまでよりもより効くようになり、血糖が下がるのです。
透析が始まっても、インスリンは透析で除去されませんので、 同じようにインスリンが「長持ち」してくれるのです。
インスリンの自己注射をしていた方でも、同様に注射をしたインスリンが 長持ちしますから、それまでよりもインスリンの量を減らすことができたり、 場合によってはインスリン自己注射を中止することができたりするのです。
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