[回答]
これは推測でしかないのですが、
(1) 透析で血圧が低下する仕組み
(2) その血圧低下を防ごうとする仕組み
の両方の仕組みが相互に影響している可能性があると思います。
●透析で血圧が下がる原因
この原因には大きく分けて2つあります。
1つは、除水をすること。血管内の血液の容積が減少しますので、 血圧が下がります。
2つめは、末梢の血管が拡張すること。血液がダイアライザーを 通過すると、補体という血液の中の成分が活性化されるなどして、 末梢の血管が拡張することが知られています。
この場合には、たとえ除水量が少なくても、血圧が下がることになります。
上の2つの原因のうち、末梢血管が拡張すると、体が熱くなったり 汗が出たりします(火照った感じになるのですね)。
●体はこのような血圧低下を防ごうします
体はこのような血圧低下を防ごうと反応します。
血圧を維持するためには、末梢の血管を収縮させようとするのですが、 このときに大きな役割を果たすのが、アドレナリンというホルモンです。
アドレナリンが血液中に放出されると、末梢の血管は収縮しますが、 同時にこのホルモンによって汗が出てくることが知られています。
ただし、このホルモンでお体が熱い感じがする、ということは ないと思います。
これらの反応によってご質問のような症状が出てくるものと 思われますが、はじめに書きましたように、推測の域を出ません。
ただ、透析中の血圧低下を防ぐことは、安全で快適な透析を 行っていくためには、とても大切なことですから、その前兆として こういった症状が出るのであれば、その対処を行うタイミングを 知らせてくれる、いいサインになると思われます。
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