[回答]
頭痛に関しては、CTなどで、頭の中にこわい病気がないことは すでに確認をおとりになっていらっしゃるということを前提として、 それ以外のことについて、お答えをします。
透析後半に血圧が上がってくることは、それほど珍しいことではありません。 多くの方は、血圧が下がってしまいお体も大変になるのですが、 それに比べて、血圧が上がる方は、それほど自覚症状がなく むしろ、お体が楽な方が多いようです。
ところが、頭痛がひどくなってしまう・・・とのこと。 頭痛は血圧が上がらなくても出現する出現するようですから、 高血圧が頭痛の原因ではないようです。
とすると、原因としてもっとも考えやすいのは「不均衡症候群」という ことになります。
ごく簡単に言ってしまえば、不均衡症候群は毒素がたくさん抜けるために 頭痛が出てしまうので、「毒素の除去がいい証拠」ということもできるのです。
けれども、透析のたびに頭痛がするのでは、透析治療がつらくなってしまいます。
そこで、対策としてもっとも普通に行われるのは薬剤を点滴することです。
これによって、多くの方は頭痛が楽になりますが、中には薬剤が無効で、 いわゆる痛み止め(鎮痛剤)を必要とする方もいらっしゃいます。
さて、透析回数を増やすことですが、週に2回の透析を3回に増やして、 一回の透析で除去する毒素の量を今よりも減らすようにすれば、 不均衡症候群の頭痛は楽になる可能性は高いと思います。
ただし、頭痛の原因がほかにあれば、楽にはなりませんし、 これはあくまで理屈の上では楽になります、ということですので、 本当に楽になるかどうかは、実際にやってみないとわかりません。
透析回数を増やすということは、お体にとっては好ましいことのはずですから、 まずは透析回数を増やしてご覧になって、それで頭痛が楽になればそれでよし。
もしも楽にならない、あるいはかえって頭痛がひどくなってしまう ようでしたら、もう一度主治医の先生と相談をされるというのが よい方法と思われます。
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