[回答]
お身体がどのような状態であるかによって答えはかわってきます。
まず、腎臓のはたらきが正常か、または、多少悪くなってきていても 透析をお受けになるほどではない(保存期腎不全と呼んでいます)方 の場合です。
腎臓のはたらきが正常であれば、極端な話をしてしまえば、 いくらたくさんの食塩をお摂りになっても、腎臓がオシッコの中に その食塩を捨ててくれますので、体にとって害はないはずです。
ところが、どういうわけか食塩を摂りすぎると血圧が高くなる方が いらっしゃいます。
日本人のおよそ3割が、このタイプであると考えられていますが、 なぜ食塩を多く摂ると血圧が上昇するのか、正確なことは よくわかっていません。
血圧が上昇すると腎臓に負担をかけますから、結果的に 腎臓のはたらきが悪くなることがあります。
次に、腎臓のはたらきが少し悪くなっている方の場合です。
この場合、食塩をたくさん摂ると、そのすべてを腎臓がオシッコの中に 捨てきれなくなることがあります。
そうすると、体の中に食塩(ナトリウム)がたまってきてしまいますよね。
ナトリウムが蓄積してくると、血圧が上昇することがよく知られています。
上に書きましたように、血圧が上昇すると、腎臓に負担をかけますから、 結果として、腎臓のはたらきを悪くしてしまうことになるのです。
ですから、腎臓のはたらきが正常であっても、少し悪くなってきている方の 場合でも、塩分は制限しておく方がいいのです。
具体的には一日に6-7グラムくらいの制限が望ましいと考えられています。
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