[回答]
腎臓が悪くなって、腎不全となっても、自覚症状があまりでないことがあります。
このような場合、時として次の3つのような症状が突然現れることがあり、 緊急で透析治療を開始することがあります。
できれば、そうならないように、いい状態の時に(自覚症状がないか、 あるいは軽い時に)透析を始めたいのですが、急を要する場合があるのです。
これを、血液透析の緊急導入といいます。
多くの場合には緊急導入となっても、透析が始まれば体調は 回復してくれますが、この時期には感染症(肺炎など)などの 合併症が出やすいですから、医療サイドとしては油断はできません。
(1) うっ血性心不全
肺に水分がたまってしまって、呼吸をしても つまり息を吸ったり吐いたりしても、酸素が血液に溶けてくれない 状態です。自覚症状としては、呼吸困難が出現します。
(2) 高カリウム血症
血液の中にカリウムが増えすぎて、心臓が停止する危険のある状態です。
自覚症状は全くないか、あるいはくちびるや 手足が、少ししびれる感じがする、くらいかも知れません。
自覚症状が軽くても、上記のように心臓が止まってしまう危険がありますので、 大急ぎで血液透析を行います。
(3) 尿毒症
血液の中に尿毒素がたまりすぎて、食事がとれなくなったり、 食べてもすぐに吐いてしまったり、意識が遠くなってしまったり、という 症状が出ることがあります。
このような場合にも急いで透析を開始します。
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