[回答]
片方の腎臓を摘出した場合ですが、もう片方の腎臓の はたらきはどうなのかによって、気をつけることはかわってきます。
まず、残された腎臓のはたらきが正常である場合です。
食事に関して、それほど神経を使わなくてすみます。
まず、塩分制限は行っていただきたいと思います。
そうして、むくみなどがなければ、水分は積極的に 摂っていただきたいのです。
特に夏の暑い日や、風邪などで熱のある日、下痢の日などは 脱水になりやすいですよね。
脱水は腎臓にとって大きな負担となります。
飲みたくなくても、一日に1.5L程度は飲んでいただいた方が 腎臓は助かります。
さて、残された腎臓のはたらきが悪くなってきている場合です。
やはり塩分制限は、必ず行っていただきたいことがらです。
しかも、腎機能が正常の時は、塩分制限といっても あまり塩辛いものは控える程度でよかったのですが、 腎機能が悪くなっている時には、一日の食塩の量を 6-7gまで制限していただきたいのです。
この量を達成するのはなかなか困難ですから、 厳密な塩分制限、時には食事の量をはかって食べることも 必要になってきます。
水分ですが、やはりむくみがなければ、積極的に 飲んだ方が、腎臓への負担を減らすことができます。
タンパク質(肉・魚・乳製品などですね)の制限が 必要になる場合があります。
タンパク制限が必要かどうかは、残った腎臓のはたらきに よりますから、主治医の先生とよく相談してみてください。
以上のように、片方の腎臓を摘出した後の食事療法は、 透析をお受けになっている方の食事療法とは異なります。
定期的な検査(尿検査と血液の検査)をきちんと受けることも 心掛けておいてください。
Comments