[回答]
よいところに気づいていただきました。
シャント血管に狭いところができて血液の流れが悪くなってくると、 シャント音が変化(キュンキュンという高い音になったり、 音が小さくなったり)します。
日頃からシャントの音を聞いていて、変化しないかどうかを 確認する習慣をつけて頂くと、シャントが止まってしまう前に 対策をとれることがありますので面倒でなければ、 ぜひシャント音をきくのを習慣にして下さい。
そして、シャント音に変化があった場合には、主治医の先生や透析室の スタッフに伝えて下さい。
さて、シャント音と同じような言葉にスリル音というのがあります。
シャント音とスリル音は基本的には同じものだとお考えいただいて差し支えありません。
スリル(thrill)「振動」の意味で、シャントの吻合部などをさわったときに、 ビリビリあるいはザーザーする感じが手に伝わってくるのがスリルです。
けれども、シャントを直接耳に付けたり、聴診器を使ったりして音を聞いたときの ザーザーも、ご質問のように「スリル音」と呼ばれたりしています。
シャントがよく発達していて、たくさんの血液が流れていれば 振動(スリル)があり、スリル音が聞こえるわけですね。
ですから、シャント音はスリル音と同じと考えて頂いていいわけです。
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