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Q131. |
現在、IgA腎症が原因で透析中で腎移植を検討しています。腎移植しても再発しないか心配です。 |
●IgA腎症は比較的再発しやすい
腎移植をお受けになったあと、その腎臓の機能が低下して、再び透析が必要と
なる原因として、大きく2つものがあげられます。
1つが、拒絶反応。
もう1つが、もともと腎臓を悪くされた原因(原疾患)の再発です。
このうち腎炎再発に関してのご質問ですが、ご心配をされているとおり
IgA腎症は比較的再発しいやすいことが知られています。
どのくらいの率で再発するかは、報告者によって異なりますが、
私の手元には2つの資料があり、以下のような数値となっています。
61例中14例(=23%)
54例中11例(=20%)
これらの報告では、腎炎が再発したあと、再び透析が必要になったのは
それぞれ10例、7例となっていますから、再発してしまうと、透析再導入が
必要となるケースが多いことがわかります。
● それでも移植をお勧めしたいと考えています
このようにIgA腎症の再発は決して少なくありませんが、
それでも私たち透析医は移植をお勧めしたいと考えています。
透析技術が進歩したとはいえ、やはり「本物の」腎臓にはかないません。
実際には移植医の先生と相談されてお決めになることと思いますが、
原疾患がIgA腎症であっても、移植をためらわれる必要はないと思います。
[回答日 2005/11/8]
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