HOME > 安心・安全の医療への取組 > 院内感染対策について

>> 前のページへ戻る

院内感染対策について

(1) とくに気を付けなければいけないのは肝炎

院内感染対策の場合には、血液透析の場合はほとんど血液を介したものです。
とくに肝炎が気をつけなければいけないことになります。
肝炎ウイルスは、肝臓の炎症を起こすウイルスです。
C型肝炎ウイルスとB型肝炎ウイルスというのは血液を介して移るものですから、逆をいうと、血液を介さないと移らないので。どんなに、そういうとこに近づいてベタベタしても、血液がなければ移りません。

もう少し具体的にお話しをしますと、患者さんに針を刺すことはよく行われます。
次に他の患者さんに針を刺す。そこのところで、もし、前の人の血液が次の人に入るようなことがあれば、肝炎を起こすわけです。
「そんなことある訳ないじゃないか」と、どなたでも思われることでしょう。
患者さんに針を刺して、その針を他の患者さんに刺すなんてことはないです。
検査のために血液をもらうこともあります。 そのもらった血液が他の患者さんに入るということもありません。
ところが、不思議なことに(もちろん、ある年とない年がありますが)、多い年には透析施設で2、3件肝炎の集団発生するのです。
あるところでC型肝炎の集団発生したことが知られていますが、どう考えても、血液混じるわけがないのに、どこかで移ったのです。 このときは、この患者さんのウイルスの遺伝子解析までやって発生源がわかっています。
どういう経路かわかりませんが、この患者さんから、とにかく同じ部屋で治療したこの人と、この人と、この人に移ったといったことまでわかっていて新聞にも出ました。
そういうことが起こるので、常に院内感染に対しては注意が必要なです。

(2) 医療従事者のことも、患者さんと同じように守りたい

また、医療従事者が移れば院内感染と考えています。
私たちは、要するに病気の患者さんを扱ってる訳ですから、常にその病気をもらってしまう危険をもっています。
しかし「その医療職なのだから多少そのリスクはあっても仕方がないでしょ。」というふうに私は思いません。 スタッフが病気をもらうのも防ぎたいのです。
具体的にやることといえば、例えば手洗いをしっかりしましょう。という基本的なことからになります。
一処置、一手洗いといって、患者さんを診た後に、隣の患者さんであっても、そのまま治療を行ってはいけないのです。「手を洗ってから」と徹底させてます。
また、手袋を他の患者さんの時にも、同じ手袋でやることはよくないです。「必ず手袋は捨てましょう」というように、本当に些細なことから始まるのです。