透析Q&A

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Q368.

糖尿病性腎症で透析治療を始めて3カ月です。透析施設が変わったら急に「血糖を測る意味がない」と言われ、全く測らなくなりました。とても不安です。仕事をしながらの夜間透析で、時間的に食事を取ってからでは透析治療に行けません。低血糖が怖いので甘いコーヒーを飲んでから行くことにしました。本当に血糖値を測ることは意味のないことなのでしょうか?


●血糖の測定は重要

透析治療をお受けになっている糖尿病の方の血糖を測定することが「意味がない」ということはありません。
言うまでもなく、きちんと血糖をコントロールすることは透析治療をお受けになっている方でも重要です。

●透析治療中の低血糖について

透析治療中の低血糖を経験することは珍しくありません。
仕事をされてから食事(夕食)をしないで透析を開始されると、透析中の低血糖を起こす可能性があります。
ですから、甘いコーヒーなどを飲んでから透析をお受けになるという「自己防衛」も大切ですが、開始時の血糖を測定して、その値が低くないことを確認することも、安心をして透析をお受けになっていただくためには必要なこともあります。

糖尿病の治療を考えると、インスリン注射を行っている方や、血糖を下げる飲み薬を使っている方では、低血糖を起こす可能性がありますが、食事療法だけでコントロールされている方では低血糖の可能性が小さくなります。

●糖尿病治療のガイドライン

そこで、2013年3月に発表された日本透析医学会の糖尿病治療のガイドラインでは、インスリン注射を行っている方では、毎回透析前後で測定血糖を下げる飲み薬を飲んでいる方では、週に1回透析開始時に血糖を測定、食事療法のみの方では、最低でも月に1回、透析開始時に測定
することが望ましいと書かれています。

もちろん、ガイドラインは「規則」とは異なりますので、どの程度の回数を測定するのかは、透析施設に任されていますが、おおよその目安としては上記のような推奨がされています。

低血糖を起こしやすい方は、血糖値の測定回数を増やすことは当然です。

●意味がないとされた理由

では、どうして「血糖値を測定しても意味がない」というお話になったのかを考えてみましょう。

これは推測でしかありませんが、日本糖尿病学会が2013年5月に発表をした、糖尿病の治療目標(熊本宣言2013と呼ばれます)を、主治医の先生が重視をされているのかも知れません。

この熊本宣言では、血糖コントロールの指標としては、平均血糖(透析をお受けの方ではグリコアルブミンになりますね)を重視し、血糖値はどちらかというとサブ、というか血糖コントロールの指標の指標としては最重要ではない、という位置づけがなされています。

ただし、平均血糖がよくても、低血糖を起こしているのであれば「良好なコントロール」とは言えませんから、やはり血糖値を確認することが「不要になった」わけではありません。

血液透析では、穿刺をするのですから、血糖値を測定することは患者様にとって、痛みや苦痛を伴う検査ではありません。

ご希望があれば測定をしてもらえると思います。
主治医の先生とよく相談をしてみて下さい。


[回答日 2013/12/11]

 

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