透析Q&A

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Q360.

多発性嚢胞腎で透析導入をして10ヶ月です。 最近発熱を繰り返しています。風邪の症状はなく、微熱が続き夜になると38度を超える時もあります。血液検査で炎症反応が出たのは1度あります。 カロナールを処方していただき38度を超えると服用します。 ほとんど翌朝には下がります。考えられる原因と対処法を教えて下さい。


●発熱する原因と検査について

嚢胞腎の方が発熱を繰り返した場合、透析をお受けになっているか否かに関わらず、まず嚢胞の感染を疑います。
嚢胞のどれかにバイ菌がついていることを疑うのです。

嚢胞は数え切れないくらいありますから、CTやエコーなどの検査を行っても、どの嚢胞に感染しているかを特定することはとても難しいです。

通常の感染症では、炎症反応(CRPのことと思いますが)が持続的に高くなりますが、嚢胞への感染の場合、ある程度バイ菌が嚢胞の中に閉じ込められていますから、炎症反応が高くなるときと正常の時とがあっても、それほど不思議ではありません。

それとは反対に、嚢胞以外の感染(呼吸器系の感染など)は、抗生物質などで治療をしない限り炎症反応が高くなることが多いですから、ご質問者の方の場合は、熱の原因が嚢胞以外の感染の可能性はあまり高くないと思います。

感染以外では、膠原病や自己免疫疾患と呼ばれる「リウマチの仲間」の病気で熱が出やすいことに注意が必要です。
炎症反応はでるときと出ないときとがあります。
また、隠れた腫瘍があると熱が出ることがありますから、悪性腫瘍がないかどうかを調べておくことは大切です。

●治療方法について

このように、嚢胞の感染を確定させることは容易ではありません。

そのため「診断的治療」などと呼ばれますが、治療を行ってみて、それが有効であれば感染であろうという推測をします。
つまり、内服や注射で抗生物質を使ってしまうのです。

嚢胞内の感染は、上述のように閉じ込められています。
そうすると、抗生物質が届きにくいことがよくあって、なかなか熱が下がらないことがあります。
このため、なるべく嚢胞感染であっても効きやすいような薬剤の選択をします。

このように治療を行いながら、膠原病が隠れていないか血液の検査を行い、また、悪性腫瘍がないかどうかを、主として画像検査(CTやエコー、内視鏡など)をお受けになっておかれれば安心と思います。


[回答日 2013/9/3]

 

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