透析Q&A

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Q356.

75歳の母が入院中で透析をしています。心臓弁膜症も患っており、心臓の状態が良くありません。先日、担当医に「肺に水が貯まっている状態で、本人(母)に(食事等の)制限をするのはやめます」と言われました。さらに「もちろん食べれば寿命は縮みます。次第に透析治療も出来なくなり、いつどうなってもおかしくない。延命処置はしません。」と言われました。もう、諦めるしかないのでしょうか?


実際にお母様を拝見しているわけではありませんから、推測をしながらのお答えになってしまうことをまずご了解下さい。

●肺に水が貯まっている状態とは

心臓の働きが悪くなってくると、肺に水が貯まります。
おそらく、お母様もそのような状態なのだと思われます。

貯まってしまった水は、透析治療でお体から除去しなければなりませんが、透析治療そのものが、ある程度心臓に負担をかけますので、心臓が悪くなると透析治療が難しくなります。

肺の水がきちんと除去されれば、心臓の働きが少し回復してくれることがありますが、主治医の先生のお話では、「その回復の見込みがない」ということなのでしょうか?

●CHDFについて

もし、がんばって水分を取り除くことによって、多少なりとも心臓の動きがよくなり、お母様がお元気になる可能性があるのであれば、透析治療の方法を一時的にCHDFという方法に変えてみるなど、他の治療方法がないわけではありません。

ただし、CHDFでも心臓に負担をまったくかけないということではありませんので、重症の心臓病では、この治療も困難になることがあります。

●ご本人がお決めになること、ご家族と相談すること

もし、お母様の心臓がとても悪くて、いろいろと手を尽くしても回復しないのであれば(主治医の先生はそのように判断しているように見受けられます)、お母様にあれこれ我慢をしていただくのではなく、お好きなものを食べたり飲んだりしていただいて、しかも延命処置はしないという選択肢もあります。

しかし、これはあくまで選択肢の一つです。

あれこれ我慢をしてもらって、苦しくても治療方法もいろいろと工夫をして、少しでも長く生きていることを大切にされるのか、あるいは、命が短くなってしまっても、我慢をしないで満足度を優先されるのか、これは、基本的にはご本人、つまりお母様がお決めになることです。

そして、お母様がお決めになるときに、ご家族の皆様が相談をされることが必要です。

ですから、本当に食事などの制限を解除してしまうのか、かつ、万が一の際に延命処置をどうするのかについて、主治医の先生をまじえて、お母様とご家族とで相談をされるのがとても大切だと思います。


[回答日 2013/6/10]

 

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