透析Q&A

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Q306.

以前に何度か、主人の透析治療のことでご相談にのっていただきました。主人は、カリウムもリンも高めの数値です。仕事で透析時間が短くなってばかりいて透析不足も続いております。HDFという治療を受けてもらいたいのですが変更できないのでしょうか。

●HDFについて

HDF(血液濾過透析を略した用語です)は通常の血液透析と比べて尿毒素の除去が優れているのは確かです。

ただ、除去効率よいのは「中分子」と呼ばれる毒素で、カリウムやリンの除去に関しては血液透析とHDFとで大きな差はありません。

中分子とは、カリウムや尿素窒素などよりも分子量の大きな毒素を指す言葉で、代表的な毒素としてはβ2ミクログロブリンというものがあります。
中分子は血液透析では除去されにくいのですが、HDFでは比較的効率よく除去されます。

この中分子を除去することによって、骨や関節に生じる合併症を防いだり痒みや下肢のイライラ感といった合併症の軽減に効果があると考えられています。

●HDFは透析時間の短縮をするための治療ではありません

ご主人はカリウムやリンが高めで、しかもお仕事の関係で透析時間がきちんと確保できていないようですが、HDFは透析時間の短縮を補う治療法ではありません。

現在の透析治療の中では、時間を長くすることがもっともよい治療選択だと言っていいと思います。

ですが、実際にお仕事をされている方は長時間透析をお受けになることはなかなか難しいのですよね。

スポーツもされ食欲もあるお元気な方のようですし、以前、ご質問を頂戴したときには、痒みやイライラ感などの合併症もあるようでしたので、その点からはHDFはとてもよい治療だと考えます。

ですから、透析時間はなんとか確保をしながら、可能であれば治療方法を血液透析からHDFに変更するというのが、現在のご主人にとっては望ましいやり方の1つではないかと考えます。

ただし、HDFを行うための設備が整っているかが問題です。
実際にHDFをお受けになることができるかどうか、主治医の先生や臨床工学技士と相談をしてみてください。


[回答日 2011/9/2]

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